7月12日に、一般社団法人日本微細藻類技術協会(以下、IMAT)主催の2024年度IMAT対面交流会に参加いたしました。
IMATは微細藻類の産業利用や関連技術の発展を推進する目的で設立された社団法人です。当機関では、ちとせ研究所からの出向社員である野村純平がIMAT事務局長を、青木慎一が研究開発部長を務めており、関係者の皆様と一緒に微細藻類の研究基盤の構築を目指しています。
ちとせでは、藻類産業の構築に必要な各種規格・標準化に関しては、IMATと協力、連携しながら研究開発の発展と産業化を通じたバリューチェーンの構築を見据えMATSURIプロジェクトを推進しております。
本交流会では、IMAT事務局長 野村等が中心となり、微細藻類を用いた産業応用を検討している事業者と技術者の意見交換会や基盤技術研究所の見学、藻類研究者の講演による勉強会が実施されました。
当日は、13機関・6大学から対面とオンライン合わせ59名の方が参加され、業種や業界が違う企業の担当者同士が「微細藻類を用いた事業」という共通の話題でそれぞれの役割について活発に意見交換が行われました。研究所見学では、現地参加者から水熱液化処理やソックスレー抽出法を用いた微細藻類成分の抽出・精製技術、複数のフォトバイオリアクターを用いた各微細藻類の培養技術・実験条件等について、踏み込んだ質問が多数あり、基盤技術への関心の高さが伺えました。
参加者所感
IMAT会員企業は皆、微細藻類を活用した事業展開のためIMATで技術検証を行っていることもあり、交流会の中で出る質問は高度な内容でした。IMAT事務局の野村や青木を含め研究員からは、専門用語を含めた含めたより具体的な説明があり、IMAT会員企業の参加者と共に活発な議論が展開されている様子が印象的でした。
業種や業界も様々ではあるものの、微細藻類という共通項により非常に話が弾み、お互いの事業内容や進捗状況の情報交換に加え、微細藻類を用いた事業展開の難しい点や難航している部分についても意見交換する場面もあり、非常に充実した交流会となりました。
本交流会に参加して、藻類が石油に替わり新しい産業の中心になり得る可能性を強く感じることができました。
今後もちとせグループとIMATは、それぞれの強みを活かしながら、藻類産業構築のため連携を強化しMATSURIを推進して参ります。
交流会概要
日時:2024年7月12日(金)13:00~16:30
主催:一般社団法人日本微細藻類技術協会
場所:一般社団法人日本微細藻類技術協会 基盤技術研究所
広島県豊田郡大崎上島町中野6208−1
内容:微細藻類を用いた産業応用を検討されている事業者との技術交流会
基盤技術研究所の見学会
勉強会(登壇者:NEDO 矢野貴久 主任研究員/広島大学大学院 廣田隆一 教授/University of Calfornia Davis 渥美正太 教授)
関連情報
[外部] 一般社団法人日本微細藻類技術協会
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