MATSURI参画企業32社、100名近くの参加者が集まる※C4視察会イベントが2024年5月末に開催されました。※C4・・「Chitose Carbon Central Capture」
藻類産業構築の基点となるC4はマレーシアのクチンに世界最大規模5 haのスケールとなり、藻類由来の製品開発・産業構築を共に目指す多くの企業に参加いただきました。藻類バイオマス活用と聞くと化学メーカーや特定の業界をイメージされる方が多いのですが、我々が目指す藻類産業構築は日常生活に欠かせすことが出来ない石油由来の製品を藻類由来に生まれ変わらせることが出来るため、視察イベントには大手銀行をはじめ化粧品メーカー、食品メーカーや建設業界、燃料業界など幅広い企業・機関の皆様にご参加いただくことになりました。
ご参加いただいた皆様にはマレーシアの炎天下にもかかわらず、微細藻類の生産状況や今後の研究開発、そして世界課題となっているカーボンニュートラルな世界実現にむけて、あらゆる業界をまたぎ熱く議論されただけでなく、各社の中長期的計画に微細藻類をどう活用していくのか?どのような目的で藻類産業構築を目指すプロジェクトMATSURIに参画されたのかを熱い想いのつまった生産現場にて語っていただけましたのでご紹介させていただきます!
■株式会社みずほ銀行 足立 龍生様
常務執行役員
写真で見るより想像をはるかに超えてます。今5haが完成して直近のマイルストンは2000ha。ものすごいインパクトになるんじゃないかな。輸送や設備の課題を解決してどう実現化していくかが重要ですね。是非サポートさせてください。
■出光興産株式会社 鈴木 基弘様
次世代技術研究所 所長(執行役員)
藻類はポスト石油に継ぐ一つの答え。微細藻類だけではなく様々なピースをはめていくことも含めて色んなものでソリューションしていく。おそらく一つだけでは成し得ない。様々な企業が集まって色んなソリューションを考えるように作られたのがMATSURI(コンソーシアム)だと思う。
■池田糖化工業株式会社 水ノ上 伸二様
専務取締役
藻類由来の食品市場展開はまだ未知数です。
食品としての展開は味でいくのか、栄養面や健康面か美容か、食品として消費者が何に価値を感じるのかが課題と思います。
■株式会社資生堂 池田 智子様
チーフブランド&プロダクトイノベーションオフィサー
藻類由来の原料は消費者イメージは良いと思うが、それが購買動機に繋がるかは難しいのストーリーが必要。藻類に対する期待度は「これからあるべきもの」。まずは出来るところから絶対に開発する!と考えています。藻類も種類によって実行しやすい・しにくいがあるようなので、まずは入手し早速開発に着手していきたいと思います。
■郵船商事株式会社 櫻 俊彦様
取締役執行役員
培養への期待度はすごく高いです。そして栽培についても技術的にいろんなことを工夫されているし、栽培場所についても十分に考えられた結果がここにあると感じました。
郵船グループとしてもゼロカーボンで船を動かすと2050年までにと言ってるから、なんとか成し遂げないといけないと言ってるので、グループ会社の我々もそれに対しする燃料供給など役割を果たしていきたい。船舶燃料だけでなく、潤滑油なと油関係で藻から出る油分を使った製品でカーボンゼロを達成できればなおいいですね。
■株式会社レゾナック 藤森 景子様
コーポレートマーケティング部 市場開発第三グループ シニアアシスタントマネージャー
C4に到着してすぐに感じたのは、現地の研究者やワーカーの皆さんと一緒に作り上げている様子を見てMATSURIプロジェクトの考え方に合ってるなぁと感じました。栽培も設備も生産された藻も全ては人がいて作られているので大事に使っていきたいと最初に思いました。藻類由来の様々な製品は将来的にカーボンネガティブに間違いなく必要となるんだと思います。
■L'OREAL Philippe PROVOST様
SOURCING/Director
C4素晴らしいですね。ロレアルは原料にこだわってい ます。バイオベースまたは リサイクルです。そのため、必要な素材を生産する新しい方法を模索しています。バイオベースの原料調達には、まだ 長い道のりが残っていると思いますが、すでにこのレベルに到達 していることは素晴らしいです。そして、もうすぐ叶えられる時が来るのが待ちきれません。
■合同会社シャネルR&I 八巻 秀之様
化粧品研究所 リサーチ&デベロップメント プロジェクトマネージャー
今までは写真でしか確認できなかったですが、実際に来てみると5haでも結構大きい印象でした。これを2027年には100haそしてさらに2000haまで拡大を計画していると聞いてますが、課題はまだまだありそうだなと感じました。化粧品の原料を使う場合も製薬が厳しくなってきているのですが、天然由来の原料というのは将来性のある話ですね。同業他社の動向も非常に興味がありますし一緒に進められたらお互いにコストも下げられるし、ご一緒出来る範囲はMATSURIで進めていきたいと思います。
■三桜工業株式会社 竹之木進 代二様
新事業開発本部 新事業マーケティング室 室長
C4はホームページや資料で拝見したことはあるのですが、実際に来てみるとかなりスケールが大きいなと驚いています。そして現地で実際に作業されていらっしゃる方から課題や不便さなど生の声を聴く事が出来たので非常に良かったと思っています。我々は自動車の配管を作って生業にしているのですが、C4でも我々の技術を利用してCO2の配管なんかも提案していきたいです。簡単に組み換えが出来て着脱も可能になり作業性も高いような主要な製品を提案していきたいなと非常に興味を持ちました。
■三井金属鉱業株式会社 目黒 一成様
事業創造本部 市場共創推進部 主査
藻類生産設備C4を見て気分があがりました!ラボスケールではなく実際に5haを目の当たりにして本気で産業を作ろうとされていると伝わりました。そしてこれからさらに拡大していく段階で多くの課題があることを知る事ができたので、我々も協力できる要素があるかもと思いました。C4に来て一番に思ったのは、新しい事を「やってやろう」という意気込みを強く感じました。
■日本たばこ産業株式会社 立松 綾子様
食品事業企画室 課長代理
火力発電所からCO2を引き込んで、5haという広い面積にたいして活用し藻類を製品にできるような形まで仕上げている現場をこの目で見れて、研究室レベルではなく本当に作られているんだと感じられたのがすごくよかった。テーブルマークでも冷凍食品の展開をしているので、そういったところで藻類を食品に使うようになるには、もう少し時間が必要だろうなと思っています。私たちは公募の培養をしていて酵母エキスを作っているんですが、これも微生物なので有用に使うってことは共通してます。実際に生産設備を拝見出来て本当にすごいと思っています。
■アルファ・ラバル株式会社 粟野 寛隆様
マーケティング&コミュニケーション部 部長
サステナビリティをデザインするって、腐食油なのかセルロースなのか藻類なのか漠然としていて地球に良い事をとよく耳にするけど、先駆けて実行しているMATSURIプロジェクトはすごく価値があると思います。実際にプロジェクトに参加させてもらって、いかにサステナビリティに貢献できるかを今後どんどん前に出していきたいなと思っています。
■東亜建設工業株式会社 加藤 基寛様
国際事業本部 営業部 部長
立派な施設を見学させてもらってありがとうございます。世界最大規模の最初の取り組みだから色々な不具合はあると思います。プロジェクト皆で知恵を出せたらと思っています。やっぱり今、世界の流れがグリーンイノベーションの関係は避けて通れないと思っています。燃料においてのCO2キャプチャ、これもホットな話題ですから情報収集から始めて将来的にWin-Winの構造になればと思います。当社自体もカーボンプライシングなど社内で周知しておりCO2への取り組みとしても求心力のある話題なので、色々なアイデアがあり、その一つとしてC4について社内に共有をしていきたいと思います。
■高砂熱学工業株式会社 片桐 啓太様
国際グループ事業統括部 マレーシア現法 General manager
藻類を利用して当社が何か具体的になにかというのは、まだわかりません。我々として藻日系企業として将来的に何かを見せていかなくてはと思っています。そして藻類産業構築にむけてどのような協力が出来るのか模索していくのが現状だと思います。将来的なポイントをC4の視察会を通して掴めたらと思っています。どうやったら電力使用や水源の使用量を我々の技術で活かせるのか具体的にはこれからだと思っています。