宇宙開発で藻類が注目される理由
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藻類(特にスピルリナ)はとても栄養価が高いので、宇宙滞在食に適しています。
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藻類は光合成で育つので、宇宙飛行士が吐き出す二酸化炭素を吸収して酸素を供給できます。
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ジェット燃料に適した藻類の活用により、ロケットや宇宙での動力を供給できます。
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火星で藻類を栽培し酸素を作り出す、テラフォーミング(惑星地球化)計画もあります。
\ こうして「藻のチカラ」で暮らしがもっと豊かに/
こうして「藻のチカラ」で
暮らしがもっと豊かに
パートナー
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(株)ちとせ研究所
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国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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宇宙システム開発(株)
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(株)タベルモ
パートナー
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(株)ちとせ研究所
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国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
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宇宙システム開発(株)
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(株)タベルモ
小さな藻類が、無限の宇宙で無限のチカラを発揮。
ちとせグループとJAXAの研究についての経緯
■2018年から2019年
ちとせグループでは、JAXAらと一緒に「食用藻類スピルリナを用いた省資源かつコンパクトなタンパク質生産システムの開発」を行い、宇宙利用を想定したスピルリナ生産システムの開発に成功しました。(ちとせグループの参画企業;(株)ちとせ研究所・(株)タベルモ)
■2020年
JAXAとシダックスグループと「月面農場における食用藻類スピルリナの循環型培養システムの改良と生スピルリナ入りメニュー開発」の共同研究を行い、JAXAの協力を受け実用化に向けさらなるスピルリナ生産システムの改良を行いました。さらに、長期滞在する宇宙飛行士が月面農場でスピルリナを培養することを想定し、シダックスグループと共同で栄養価の高い生スピルリナを取り入れた月面滞在食メニューの開発を行いました。(ちとせグループの参画企業;(株)タベルモ)
■2021年
『国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟の船内環境を利用する実験テーマ(フィジビリティスタディテーマ)』に採択されました。テーマ名「効率的なタンパク質生産とCO2処理を目指したスピルリナの担持体培養実証」。まず、宇宙飛行士の健康に重要なISSで育てたスピルリナの生物学的安定性の解析と、スピルリナ培養によるISS内の空気再生可能とする先進的な培養システムの構築を目的に、地上での実験を開始しました。(ちとせグループの参画企業;(株)ちとせ研究所・(株)タベルモ)
■2023年
2023年3月、実験準備フェーズへの移⾏に着⼿するための審査が行われ、実験準備フェーズへの移行に向け準備中です。
現在の研究進捗
■宇宙環境におけるスピルリナ培養や食利用への影響を調査
この研究では宇宙環境における培養、食生活への影響を調査するとともに、培養に利用する水使用量の効率、バイオマス生産(微細藻類の生産性)、空気再生量(CO2固定量)にも目的を持っており、現在は地上予備実験のフェーズとなっています。
■地上予備実験の実施
試料播種から輸送・打上・軌道上培養・試料回収・飛行解析までを想定して予備実験を実施しました。実際にはスピルリナを生きたまま宇宙空間に運ぶため、そのための研究結果の検証も行っています。
このように、宇宙空間での研究開発にはいくつもの審査や実証実験を繰り返したうえで研究結果を今後の地球の未来のために活用できるようにじゅうぶんな時間をかけて日々行われております。MATSURIプロジェクトを運営するちとせグループではこのような取り組みを「藻類の産業構築」につながるプロジェクトして、今後も皆さまに活動報告を実施してまいります。
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